風を纏う夏のラミーストール
心地よい春もあっという間に過ぎ、
燦燦と太陽が照りつける夏がやってきました。
室内外の温度差が大きいこの時期、
体温調節に重宝するストール。
中でもぜひ試して頂きたいのは、風を纏うように
夏の日常をさらりと心地よく過ごせる「ラミーストール」です。
「麻」と聞いて、どんな素材を思い浮かべるでしょうか。
ひとことで麻といっても、リネン(亜麻)、ラミー(苧麻)、ヘンプ(大麻)など、実はさまざまな種類があります。その中でも、ラミーは特に高温多湿なアジアの気候に適した素材として、古くから親しまれてきました。
今回使用しているのは、山梨県の老舗機屋さんが旧式のシャトル織機で、時間をかけて丁寧に織り上げた、細番手の最高級ラミー素材です。
柔らかさだけが「上質」ではありません。
【透明感】
透明感のあるこの素材は、繊細な見た目に反して、ラミー繊維はコシが強く、そのため織糸が滑脱しにくいという特徴があります。
強い日差しをやわらかく遮りつつ、肌にまとわりつかず、風を通して心地よく過ごせます。また、くるくると巻いて、色の重なりを楽しめるのもまた魅力のひとつ。
巻き方ひとつで印象が変わり、重なり合う布の陰影やニュアンスの違いが、装いに奥行きを加えてくれます。
【酷暑に最適】
天然繊維の中でも、特に優れた強度とシャリ感を持つラミー。
汗ばんでも肌に張りつかず、べたつかない爽やかな着け心地が魅力です。
汗を素早く吸収し、すぐに放出することで気化熱を奪い、ひんやりとした清涼感を生み出します。
日本の高温多湿な気候や、近年の酷暑にもぴったりの素材です。
【風のように軽い】
広幅ですが、とにかく軽量。肩からそっと羽織ると、まるで風を纏っているかのようなふわりとしたその軽さに驚かされます。
ナチュラルでマットな色合いになりやすい麻素材を、染料の量や温度を繊細に調整することで、鮮やかで奥行きのある発色を実現しました。扱いの難しい繊細な素材だからこそ、すべての工程を職人の手で一つひとつ丁寧に仕上げています。
夏の装いにそっと寄り添い、思わず手に取りたくなるストールを届けたい——。そんな想いから生まれたのが、marumasuらしい、上質で鮮やかな彩りをまとったこのストール。
昨年大変ご好評をいただいた、3柄6色を今年もご用意致しました。
作業ではない、表現としての染色
染料と水と、生地。
それぞれが出会い、ゆっくりと溶け合い、静かに染まっていく。
染色という日々の営みのなかでふと現れる、無作為の美しさ。
その一瞬一瞬を丁寧に見つめ、すくい取るようにして、布の上に映しました。
【bamboogreen(バンブーグリーン)】
朝靄の竹林を思わせる、やわらかく澄んだグリーン。
ほんのりと差し込む淡いオレンジピンクの光が、若葉の間をすり抜ける朝日や、風に揺れる竹の葉の反射のように、色にやさしい揺らぎを与えています。
自然の中にいるような静けさと温もりをあわせ持ち、
まるで深呼吸をするように、気持ちを落ち着けてくれる色合いです。
夏の日常をさらりと心地よく、
風を纏うように、marumasuのストールを。
marumasu銀座店、ONLINE SHOPでお取り扱いしておりますので、
是非一度ご覧ください。